分からない人が多い埴輪と土偶の違い。
「どっちも同じ土人形じゃん」とか、
材料が同じものから出来ているので勘違いされてる方もいますが、
もうこの際なんではっきり言っておきましょう。
違いますから!一緒にしないで下さい。
ではまず埴輪からズバッと説明していきましょう。
埴輪は土製の焼き物です。
また埴輪の形は大きく2つに分けることができます。
それぞれ円筒埴輪と形象埴輪と呼ばれ、
円筒埴輪は特殊器台形土器としても有名です。
これは壺を上に乗せるための土器として作られたため
こう呼ばれています。
一方の形象埴輪は、武人や馬などの形をした
埴輪のことを総称した言い方です。
また埴輪は、死者の魂が寂しくないようにという理由や、
その人が生前どれだけの権威を持っていたかにもよって、
置かれて埴輪が違っていたことも事実です。
世紀によって使用された理由が違っていたり、
ほとんど破損していないものが多いのも
埴輪の特徴になっています。
一般的に、埴輪は墓(古墳)を飾るものだと覚えておきましょう。
対して土偶はというと。
これは土製品になります。
こちらの特徴としては、女性像、女性の性を強調したものが多いこと。
また、完全な姿形をした土偶が極めて少ないということです。
一般的には出産や、悪魔払いなんかで使用したのではないか
と考えられており、本当の目的や用途についてはわかっていません。
姿形も埴輪とは違い、どこか禍々しい。
その姿形は宇宙人すら想像させる。
よく「土偶はきもい」との声が聞こえてきますが、
そんなことはありません。
確かに若干キモイですが、よくよくみると愛着が湧いてきたりします。
覚え方ですが、どこかしら破損していて、
女性像が多いということを覚えておきましょう。
ざっと説明をしてみましたがお分かりになったでしょうか?
考えてみれば昔の人は凄いですね。
土だけでこれらを作ってしまうのですから。
いやぁ感心させられますね。