君は、はにわ祭を知っているか?
          冗談で言っているのではない。
          君は、はにわ祭りに行ったことがないのか?
          その存在すら本当に知らないのか?
        ならば教えよう。
        はにわ祭りは、千葉県芝山町で毎年11月に開催されている。
          すでにに二十数回を数える”はにわの里・芝山”の
          威信をかけて行われる一大イベントなのだ。
        芝山町は埴輪の出土地として名高い。
          早稲田大学による昭和31年の発掘調査で、
          全国的にも非常に珍しい形象埴輪の行列(葬列埴輪)が
          はじめて発見された。
        
        降臨の儀、交歓の儀、行列の儀、歓迎の儀、昇天の儀
          に祭は分けられる。
          数十人の小中学生が強制的に……否!
          自ら古代の衣装を身につけ、殿塚古墳に出現する古代人に扮する。
        挨拶を交わし、法要を済ませ、芝山公園までの
          はにわパレードを行うと、特設ステージでは、
          歌・踊り・弓道・エアロビクス・ちび玉
          ハワイアンバンドといった多彩なイベントが待っている。
        同時並行で開催される商工まつりでは、
          もち投げやクイズ大会も行われるのだ。
          おそるべしはにわ祭。
        午後5時になると昇天の儀がとりおこなわれ、
          子供達は町おこしの義務から解放……古代人達は天に帰るのだ。
        埴輪を知ろうとすれば、もしくは埴輪が好きなのであれば、
          さけて通れないこのはにわ祭。
        はにわの聖地で行われるはにわの祝祭に
          君は是非とも参加しなければならない。