キノコ

 





それは歴史を変える発見であった……筈だった。
1945年、メキシコ北部のアカンバロ市でそれはおこった。

アカンバロ市内の地中からなんと「恐竜土偶」が発見されたのだ。
それも一つや二つどころではない。大量にだ。
恐竜、そうあの恐竜が土偶という形で出て来たのだ。
翼竜や海竜、現代では絶滅してしまった哺乳類も見られた。
ご存知の通り、恐竜は白亜紀、およそ1億4千万年前から
6千500万年前と言われている。

つまり、土偶が生まれた時代に恐竜が存在するはずがない。
ならばどういうことか? 想像で作った?
いやいや、想像でここまで作れたりしない。
しかも土偶は神聖なものとして扱われているため、そんなことはしないだろう。
ならば捏造したに違いない。そう当時の人々も考えた。

しかし、捏造にしては不可解な点が多い。
まず、その大量の恐竜土偶を準備しなくてはいけないこと。
本当に捏造したのなら、全ての土偶を製造し、地中に埋めなおしたことになる。
はたしてそれは可能だろうか?
しかも土偶は焼き物である。
大量のかまど、火種、土、それらをすべて作る人手。
そして何より、目立ちすぎる。
発掘されたのは小さな村だけに、大量の土偶や、
煙を全く村民に見つからずに行うのは不可能だといえる。

しかも発見した人間が、考古学、生物学の知識は
ほとんどないというから驚きだ。

何の知識もない人がそんな大それたことをするだろうか?
するはずがない。

それを行って自分の立場がどんなことになるのかも想像すらつかない人間だ。
そんな人間が遊び心で無駄な労力をつかうだろうか?

また発見されているのは何も一つではない。
しかもなかには築20年以上にもなる警察署長の家の床下から発見された例もある。
もはや何ら疑うことはない。
恐竜は土偶が生まれる年代まで生き延びていたのだ。
しかもこの発見の際、確証を十分得れる調査もしている。
発見から22年後にペンシルバニア大学研究所、
その翌年には、アメリカの年代測定専門会社。
そして72年にもう一度調査を行ったペンシルバニア大学研究所。
この二社が行った調査をもとに考えれば、
恐竜土偶は明らかな本物以外の何ものでもないことが証明された……はずだった。

しかし、恐竜が4500年前まで生きていたという
事実を頭の固い連中が認めるはずがなかった。
もちろんきちんと調査を続けていれば、
何かしらの確証を得れるものはでただろう。
もし本当に捏造であるのなら、なぜそれを
確実なものとして証明をしなかったのだろう。
なぜ、ダムを建設し遺跡を水底に
沈めるようなことをしたのだろうか? 

これはもはや何か裏があるとしか思えない。

もっとも大事なことでもある情報源。
いつ、どこで、だれが、なぜ、どうして。
私たちはこれをテレビや新聞などで知りえているが、
皆さんは新聞やメディアを信用しきってしまってはいないだろうか?
そこにある真実を見つめなくては、本当に大事なものはみえてこない。
何事も全ての情報を信じてはいけないのだ。
このような事件がおこらないためにも。